西伝寺の家
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敷地は市街地から車で10分程走った所の住宅地の一角にある。
角地である計画地は、南東に幹線道路になるであろう計画道路に接している為、今後交通量が増える事が想像できる。また、裏手はスーパーの駐車場に接し、人の行き来も頻繁にある。このような立地条件にあり、外へ開き過ぎず内へ閉じ過ぎず・・・そんな空間を造り出す事が最大のテーマとなった。
住まい手からは、「家族が帰りたくなる寛げる家」が要望として出されていた。その内訳には、健康でいられる事・会話が弾む事・活力を養える事・安らぐ事が出来る事・・・等が挙げられた。
1,健康でいられる事・・・機械に頼らすとも快適に住まう事ができる家。
2,会話が弾む事・・・共用空間を充実させ、自ずと家族の集まりたくなる空間。
3,活力を養える事・・・自然の温もりに包まれた空間。
4,安らぐ事が出来る事・・・人の溜りがあり安心できる空間。
と捉え、自身の設計理念と合致する事を確認し、設計に取り掛かった。 一番の問題であった外部からの視線は、道路境界に生け垣を設け、それに重ねて緑を生かせるようにデザインした塀を作ることで、意識上の境を生み出した。このような緩衝帯を設けることで外部からの視線は遮り、内部からの視線は緑を通して外へと広がっていく事が出来るようにした。また、このことにより緑の貧しい街並みに自然をもたらす事が出来き、街並み貢献できたと感じている。
今後この緑が成長し、道行く人たちの癒しになってくれれば幸いである。