間取りでのこだわりポイント
南西角地という立地は、日当たりに恵まれる一方で、道路に近く外部からの視線が気になりやすい環境でもあります。そのため、まずはこの視線のストレスをどのように和らげるかが計画の出発点となりました。しかし同時に、西側には一級河川である菊川が流れ、遠くまで視界が抜けるという大きな魅力も備えています。この相反する条件に対し、視線を制御しながら風景を取り込む「逆転のプラン」としています。普段は、全開できる製作の木製建具を開け放つことで、内と外の境界は緩やかに溶け合い、あたかも屋外に身を置いているかのような感覚が生まれます。
また、リビングから連続するウッドデッキは、もうひとつの居場所として機能し、その傍らに植えたアオダモが、季節の移ろいを静かに伝えてくれます。子どもたちの感性は、こうした日々の風景の中で、ゆっくりと育まれていくのだと思います。

施主様と大切にしたポイント
南西へ大きくひらける視界と、脇を流れる河川の気配。その風景を取り込みながら、外とつながる暮らしをかたちにしました。開口部は製作の木製建具とし、空間に静かに馴染ませる。全開できる仕組みによって、内と外の関係はより緩やかにほどけていく。暮らしとは、境界をつくることではなく、関係を編むことだと考えています。








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